動画制作を依頼しても失敗する会社・個人の3つの特徴
2021.1.19 写真や動画の上手な活用法

動画制作を依頼しても失敗する会社・個人の3つの特徴

昨年ごろから、YouTubeで投稿する個人・企業や、自社のプロモーションムービーを制作しようと考える企業が増えたように感じます。

ここ数年「動画で伝える」というプロモーションが徐々に高まってきたことと、昨今の感染症により、「人に会わずして個人・企業の思いを伝える」という流れになってきたような気がします。

動画クリエイターの数も増えましたし、良し悪しはさておき、低予算でもそこそこの動画を作れる時代になった、と言ってもいいかもしれません。

 

動画は、文章よりも5000倍情報が伝わるとも言われています。

下手に文章のみで伝えるよりも、わかりやすく様々なことが伝わる動画。

ただ、最近の企業・商品PVなどを見ていて感じるのは、「映像は最高に高画質だけど、特に何も伝わってこない」

と感じてしまうものが少なくないなと。

もちろん、個人クリエイターの自分がとても制作できないような素晴らしいクオリティのものも多々ありますし、そういったものばかりではありません。

それでも、なかには「コレ、なんでわざわざ制作したのかな…」と感じる空虚感のあるものも正直あります。

 

どうして、多くの時間と費用をかけたのに、特に人の印象に残らない映像ができ上がってしまうのか。

個人的に思う点を3つほどご紹介します。

(あくまでも私の主観です。こういった見方もあるんだな、くらいの気持ちで読んでいただけたら幸いです)

 

 

1.自分たちのことを俯瞰して見れていない

まず、伝えたいことがはっきりしていないことには、人の心に残る動画は制作がむずかしいと考えています。

そして、そもそも自分たちは何者であって、誰に対して何ができるのか。伝えていきたいこと、世に提案していきたいことはなんなのか。何が得意で何が苦手なのか。

個人レベルで言う「自己分析」ができていないと、なんとも「フワッとした動画」ができあがってしまう可能性があります。

これらがあやふやなのは、動画制作以前に、会社の進む道として危ういかもしれませんね…。(軸がブレブレだと、普段の発信から、商品企画、キャンペーン、採用活動などなど、様々なことが明後日の方向に行ってしまいますから)

脱線しましたが、まず「動画を制作する」となった場合。

(自分たちとは?という俯瞰作業を行なった上で)、「今回の動画は何がテーマで、一番伝えたいことはなんなのか」ということを、依頼先にきちんと説明できる状態まで持っていく。

これが、人の心に残る動画を作る第一歩だと考えます。

 

プロに投げたら、カッコいい動画作ってくれるんじゃない?

 

なんて考える方もいるかもしれませんが、広告代理店やクリエイターに全てを丸投げでは、いいモノは作れません。

さらに突き詰めるなら、その会社に「カッコいい動画」が必要なのかどうかも、議論の余地があるということです。

 

 

2.自分たちにマッチした映像制作会社・クリエイターを選べていない

なかなかむずかしいことですが、個人的には「自分たちにマッチした依頼先を選ぶ」ということも、思いのほか重要だと考えています。

なぜなら、全ての広告代理店、個人クリエイターが何でもかんでもクリエイトできるわけではないからです。

当然、代理店・クリエイターにも得手不得手があります。

それを見極めた上で、依頼をすることで、より自社にマッチした動画制作に近づけるのではないでしょうか。

 

映像制作会社・個人クリエイターを選ぶ際、色々な情報を参考にすると思います。

例えば、会社規模、有名かどうか、実績数、評判などなど。

もちろん、それらも手がかりになるかもしれませんが、実際に制作事例を見て、自社の雰囲気にマッチするのかどうかを見極めることが必要なのでは感じます。

それが自社の雰囲気と合うのかどうかを見極めるには、前項で述べた「自社とはなんぞや?」という分析が必要になってきます。

自社がどんな雰囲気がマッチするかがわからないと、ここで齟齬が生じてしまうかもしれません。

個人レベルで例えるなら、自分の持っている雰囲気がわからないと、自分に似合う洋服がわからないのと、似たようなことだと思います。

 

もちろん、代理店やクリエイターから「こういう見せ方をしてみてはいかがでしょう?」という提案もあるとは思います。

それでも、それ以前に「自分たちとはこういう者です!」と自信を持って人に説明できるくらいのものがないと、軸がぶれ始めたときに修正が効かなくなるのかなと。

 

 

 

3.そもそも「動画」である必要があるのか

ここ数年ほど、動画でのプロモーションが盛り上がりを見せています。

ただ、本当に「動画で伝えたいのか」ということは、一度議論の余地があるのではないでしょうか。

動画がいくらわかりやすく伝わるとは言え、他の媒体が伝わりにくいとは限りません。

伝える内容によっては、文章の方がいいかもしれませんし、写真と文章が適役な場合もあるでしょう。

 

そして、動画を制作したとしても、見てもらいたい方に見てもらえないとコストが無駄になってしまいます。

動画を見せるための施策や導線は確保できているのか、そちらも考える必要があるということです。

 

 

いかがでしたでしょうか。

今回は、自分たちにフィットした動画を制作するためのヒントとして、「こうすると失敗しがち」ということについて、個人的な考えをお伝えしました。

 

「いやいや、映像のプロなんだからしっかりやってくれよ」と感じた方もいるかもしれません。

もちろん、言うまでもなく、代理店も個人クリエイターもきちんと仕事するのは前提の上でお話させていただきました。

ただ、なんでもそうですが、「お金を払ったんだから、きちんとしたものを出してくれるんだろうな…」という姿勢では、なかなか素敵な創造物はできないと思います。

モノを創るという行為は、お互いの理解とリスペクトがあってのもの。

まずは、「どこに制作してもらおうか」よりも、「私たち(会社でも個人でも)とはなんぞや?」という棚卸しから始めてみてはいかがでしょうか。

 

 

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