先日、過去に(半年前くらい)依頼してくださってプロモーションムービーを制作した方から、こんなお話をいただきました。
「最近、ウチの講座に”あのプロモーションムービーを見て申し込みました”という方が増えてきている」
ということ。
動画製作者として、非常にありがたいお言葉をいただけて、うれしかったです。
なんていうただの感想ブログにさせないために(笑)、なぜなのかということを考えてみました。
もちろん、「映像で、その方のヴィジョンや思いが視聴者の心に伝わった」という理由も大いにあると思います。
モノやサービスで溢れた今の時代、「自分は世の中にこんな問題意識を抱えている」ということや、「こういった思いがあって今の活動をしている」という熱いビジョン。
こういった思いは、人の心を動かす力があるからです。
それに加えて、個人的に感じるのは、「なんとなくカッコイイ感じ」が伝わったのかなということ。
「カッコイイ」という概念は、人それぞれ基準や感覚が異なりますので、あくまで「私個人が思うカッコイイ」という視点です。
映像を制作する時に、自分が心がけていることに、「頼まれていなくとも(笑)、なんとなくカッコイイ雰囲気を出す」というのがあります。
非常に抽象的でロジカルに説明もできないのですが、動画を見た方が2、3秒くらいで「あっ、なんかカッコよさそうかも…」なんて感じていただけることを目標に制作しています。
「なんか知らんけど、カッコイイ」
とても危うそうで、根拠もなさそうなざっくりとした概念です。
おそらく「ウチは、そんな根拠があやふやなモノに予算はかけれない」なんて言われると思います。
言ってしまえば、売り上げに直結するものでもありませんからね。
でも、この感情って僕らは普段から色々な場面で感じているのかなと。
この車、なんかカッコイイなあ。
この洋服、なんかカッコイイなあ。
このインテリア、なんかカッコイイなあ。
この人、なんかカッコイイなあ。
あの女の子、なんかカワイイなあ(笑)
ミクロレベルに細分化すれば、「この車のココの曲線が美しいからカッコイイ」だなんて分析もできますが、僕らは普段、モノや人をほんの2、3秒で印象づけていることがわかります。
一見実態がハッキリしていない、危うさのある「なんかカッコイイ」という概念。
これって、モノやサービスを販売する人にとっても、大事なことなんではないかと僕は思います。
この「なんか」の部分を突き詰めていくと、何か気づきがあるかもしれません。
意外とそれは、答えは外部でなく、自分の中にあるのかも。
そんな風にも感じています。
その「なんか」を一緒に考え、上手に伝えるサポート役として、自分は在りたいなとも感じるこの頃です。