「なんとなくカッコイイ」って大事だという話
2020.11.19 写真や動画の上手な活用法

「なんとなくカッコイイ」って大事だという話

先日、過去に(半年前くらい)依頼してくださってプロモーションムービーを制作した方から、こんなお話をいただきました。

「最近、ウチの講座に”あのプロモーションムービーを見て申し込みました”という方が増えてきている」

ということ。

動画製作者として、非常にありがたいお言葉をいただけて、うれしかったです。

なんていうただの感想ブログにさせないために(笑)、なぜなのかということを考えてみました。

 

もちろん、「映像で、その方のヴィジョンや思いが視聴者の心に伝わった」という理由も大いにあると思います。

モノやサービスで溢れた今の時代、「自分は世の中にこんな問題意識を抱えている」ということや、「こういった思いがあって今の活動をしている」という熱いビジョン。

こういった思いは、人の心を動かす力があるからです。

 

それに加えて、個人的に感じるのは、「なんとなくカッコイイ感じ」が伝わったのかなということ。

「カッコイイ」という概念は、人それぞれ基準や感覚が異なりますので、あくまで「私個人が思うカッコイイ」という視点です。

映像を制作する時に、自分が心がけていることに、「頼まれていなくとも(笑)、なんとなくカッコイイ雰囲気を出す」というのがあります。

非常に抽象的でロジカルに説明もできないのですが、動画を見た方が2、3秒くらいで「あっ、なんかカッコよさそうかも…」なんて感じていただけることを目標に制作しています。

 

「なんか知らんけど、カッコイイ」

 

とても危うそうで、根拠もなさそうなざっくりとした概念です。

おそらく「ウチは、そんな根拠があやふやなモノに予算はかけれない」なんて言われると思います。

言ってしまえば、売り上げに直結するものでもありませんからね。

 

でも、この感情って僕らは普段から色々な場面で感じているのかなと。

この車、なんかカッコイイなあ。

この洋服、なんかカッコイイなあ。

このインテリア、なんかカッコイイなあ。

この人、なんかカッコイイなあ。

あの女の子、なんかカワイイなあ(笑)

ミクロレベルに細分化すれば、「この車のココの曲線が美しいからカッコイイ」だなんて分析もできますが、僕らは普段、モノや人をほんの2、3秒で印象づけていることがわかります。

 

一見実態がハッキリしていない、危うさのある「なんかカッコイイ」という概念。

これって、モノやサービスを販売する人にとっても、大事なことなんではないかと僕は思います。

 

この「なんか」の部分を突き詰めていくと、何か気づきがあるかもしれません。

意外とそれは、答えは外部でなく、自分の中にあるのかも。

そんな風にも感じています。

その「なんか」を一緒に考え、上手に伝えるサポート役として、自分は在りたいなとも感じるこの頃です。

 

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