先日は、とある市町村にてプロモーション映像制作のため、早朝から夕方まで通しで撮影をしました。
今の時期の早朝はとても寒さがこたえて、カメラを持つ手もかじかんでしまい、プルプル手ブレが起こってしまいます(汗)
それはさておき、撮影をしていると毎回感じること。
それは、自分一人ではステキな映像は作れないなと毎度感じています。
例えば、クライアントの方1人と、私の2人のみでは、感動するような映像を撮ることは簡単ではありません。
打ち合わせ段階で、ある程度会話をしているとは言え、双方の関係性はまだ深いものではないからです。
その状態での撮影で、あまり知らない人にカメラを向けられたり、二人きりで黙々と撮影をするとどうでしょう。
おそらく多くの方は緊張すると思いますし、いつもの自然な表情が影を潜めてしまう方も少なくないと思います。そんなギチギチの状況で撮影したものが、ステキな仕上がりになるかというと…少々むずかしいかもしれません。
もちろん、場を和ませるのも撮影者の仕事だと言われればそれまでですが、全ての撮影者がそれが得意なわけではありません。
かく言う私も人の緊張を解くのは苦手です(汗)
そこで、撮影時にお願いしているのは、いつも一緒に仕事をしている関係性の深い方なども一緒に撮影に参加していただく、ということです。
やはり誰でも、全く知らない人よりも関係性が築けている人といた方が自然な表情が出ます。
例えば、お仕事の風景を撮影するシーンでも、いつも一緒に仕事をしている方と一緒に映ることで、いつものような自然な表情が出やすくなるのです。
(もちろん、一緒に出演していただく方が顔出しNGの場合は、お顔が映らないような工夫はいたします)
動画撮影、写真撮影。
言葉にすると、動画を撮るだけ、写真を撮るだけの行為ですが、人の心を動かすようなものを撮影するには、ただ良いカメラを使って、良い画角で撮ればいいというものではありません。
いかに日常の風景や表情で、クライアントさまのご紹介ができるか。
私たち撮影側も、できるかぎり楽しんでいただくよう心がけるとともに、依頼者さまにも、いつも一緒に仕事をしている方にお声がけして、撮影に同席してもらったり。
撮影側と撮影される側、共にできる限り「自然な気持ちでいられる環境作り」をすることが、ステキな作品につながっていくのではと感じています。
さて、今年も残りわずか。
来年もステキな仕事人の動画が撮影できるよう、準備していきます。