
お皿にのったおいしそうなケーキにコーヒー、紅茶。
いやー、おいしそうですね(笑)
ケーキ含め、お料理にとって大事なことってなんでしょうか?
色々とありますが、やはりおいしいかどうかってところが一番なのではないでしょうか。
では…
私たちはお料理のどこに惹かれて「食べてみようかな」なんて感じるのでしょう。
それは、「お料理の見た目を含めた世界観」だと考えています。
例えば、今回のケーキやコーヒーで例えるなら、ケーキの見た目や盛り付け、そしてどういったお皿を使うのか。
コーヒーは、どういったカップに注ぐのか。
もっと追求していくと、それをどんなテーブルに置くのか。
そして、なぜそのお皿やテーブルを選んだのか。
こういった一つ一つのこだわりが合わさって、「コレ、おいしそうだな…」なんて感じたり、逆に「なんか、あんまりおいしそうに見えないな…汗」と思うこともあるのです。
味さえ良ければ、きっとみんな食べてくれる。
もちろん、食べものはおいしいことが大事ですし、味(中身)は一番です。
ただ、おいしいものって、今や世の中にはたくさん溢れています。
四方八方、どこを向いてもおいしそうなものがありますから、自分が作ったものを誰かが見つけてくれて、食べてくれる。
そんなシンプルなことさえも、今は簡単なことではないと思います。
では、自分の作ったものを、たくさんあるものの中から選んでもらうにはどうしたらいいのか。
色々と手段はあると思いますが、私は「自分の世界観をきちんと表現する」ことも大切だと考えています。
どういった思いやヴィジョンがあって、それを作っているのか(その仕事をしているのか)
ケーキで例えるなら、作ったそのケーキのこだわりや、なぜそのケーキに対してそのお皿を選んだのか。
自分の商品やサービスを通して、世の中に何を伝えたいのか。
こういったことを明確にすること。
今は、どちらかというと、こういった「根底のコンセプト」をじっくり作り込むことよりも、発信のノウハウや目先の数字を追うことなどに目がむきがちな時代です。
もちろん、発信も必要ですし、数字を上げることもご自身の仕事を続けるために大事なことです。
ただ、それらもじっくりと根を張って考えた自分の軸があってこそのもの。
中身がスカスカなものが長く愛されるかというと、それはなかなかむずかしいと思います。
自分が世に伝えたいことや、自分が表現したい世界観やこだわり。
これからの時代は、そんなヴィジョンにも人は共感していくのではないでしょうか。
自分が撮影している映像も、これからも依頼者さまの思いやヴィジョンを汲み取ったものを制作して、ブランディングのお手伝いをしたい。
そんな風に考えています。